臨床研究データ基盤となるマルチチャネル歯科臨床データベースの設計・運用の検討
【研究キーワード】
データベース / 医療情報 / 歯科診療情報 / 歯科情報 / 社会歯学 / 歯科医療情報 / ビッグデータ / データ疫学 / 歯科 / クレームデータ / 二次利用 / 医療管理 / 口腔診査情報 / 標準化 / 医療ビッグデータ / 臨床疫学 / 医療リアルワールドデータ / データサイエンス / 医療情報学
【研究成果の概要】
本研究では、現在進行中の歯科診療情報の標準化に関する検討の進捗を踏まえて、歯科診療情報・健診情報・遺体検案情報など様々な発生点からの情報を統合して扱うことのできる、マルチチャネル歯科臨床情報データベースを構築し、臨床研究のためのビッグデータ疫学研究基盤の構築を目的とするものである。
本年度は、歯科臨床情報データベースの検討として、厚生労働省標準となった、口腔診査情報標準コード仕様を基に歯科医療情報を二次利用するため「リレーショナルデータベース(RDB)」モデルを情報処理のデファクトスタンダードであるSQL言語を用いて処理可能な形式で構築することに着手した。診療情報に限らずPHRへと発展させることのできるよう、モデルの検討を実施した。二次利用に有用な粒度を検討する必要性があるため、臨床疫学の研究者と共に、種々の口腔診査の場面で発生する情報の粒度や種類についての検討を行った。これによりコードセットやデータベースモデルに改良を加える必要性が明らかとなったため、これに着手した。
さらにサーバ仮想化技術を用いた仮想計算機基盤上に構築したデータベースサーバー上に配置することで、単一のデータセンターでの運用だけでなく、クラウド型システムや分散型システムへの発展を当初より想定していたため、アプリケーションコンテナ化の検討を行った。
本研究課題に深く関連する歯科診療情報を用いた研究として、2論文を共著者として公表した。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【配分額】4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)