体内微生物の脳動脈瘤の発生・破裂への影響の解明と新しい予防医療の開発
【研究キーワード】
cerebral aneurysm / oral bacteria / intestinal bacteria / micorbiota / bioinformatics / くも膜下出血 / 未破裂脳動脈瘤 / 体内細菌叢 / 腸内細菌 / う蝕原性細菌 / バイオプロダクト / 遺伝子解析 / バイオインフォマティクス / 脳動脈瘤 / 口腔細菌 / 動物モデル / bioproduct / 腸ー脳相関 / microorganism / subarachnoid hemorrhage / preventive medicine
【研究成果の概要】
本研究は脳動脈瘤の形成及び破裂に体内細菌叢がどのように影響するかを解明するために行っている。2020年より開始し、データベースの構築、バイオバンクの蓄積体制を整え、日本医科大学付属4病院脳神経外科及び救命救急科、さらに聖隷浜松病院、島根県立中央病院の協力も得て倫理委員会承認後に症例登録とバイオバンクの構築を開始している。2021年度終了までに約120症例のデータ及び唾液、血液、便の検体を集積した。唾液は培養を実施しcnm+ S. Mutansの検出を実施している。また唾液の細菌遺伝子解析も実施している。便の検体は16sRNA解析及び書ットガンシークエンス解析をおよそ100検体について実施している。現在はその結果を元に症例群別での解析、バイオインフォマティクス解析を実施すべく準備を進めている。血液検体については、今後医薬基盤研究所 國澤研究室と連携して細菌によるバイオプロダクトの解析を実施する予定としている。
現在まだくも膜下出血の原因となる体内微生物の同定や、悪化因子としてのbioproductの解明には至っていないが、さまざまな解析のspecialistの協力を得て、解析を進めて行く段階に至っている。
くも膜下出血に関与する細菌、及びそのbioproduntが臨床上解明されたら、脳動脈龍ラットモデルでの基礎実験を行う準備は整っている。
さらに今年度も検体集積を進め、新規症例の検体の遺伝子解析、bioproduntの解析、現在得ているデータとの融合を行って、さらに研究の精度を高めてゆく。
【研究代表者】