一般地域住民を含む糖尿病患者データベースにおけるうつ状態の検討
【研究分野】公衆衛生学・健康科学
【研究キーワード】
糖尿病 / うつ / 生存率 / 疫学調査 / 疫学 / 糖尿病合併症 / 断面調査 / データベース / インスリン抵抗性 / 微小炎症 / 一般地域住民 / 糖尿病神経障害 / 低血糖 / 身体活動量
【研究成果の概要】
糖尿病患者にうつの合併が多いとされているが、我が国での大規模な疫学調査はない。5131人の糖尿病患者を登録し、前向き調査を行っている福岡県糖尿病患者データベース研究でうつ症状を有する患者を 8.9%に認めた。 一方、福岡県久山町の非糖尿病の住民では 4.0%にうつ症状を認め、性や年齢などを調整後の糖尿病患者のうつ症状のオッズ比は 2.6 であった。さらに、うつ症状を有する糖尿病患者は食事や運動が不健康であり、肥満、インスリン抵抗性、コントロール不良、低血糖、合併症を多く認め、死亡率がうつ症状を有さない患者より高率であった。本研究により糖尿病患者の治療におけるうつの重要性が明らかになった。
【研究代表者】