視覚運動刺激による知覚的空間の歪みに関する実験心理学的研究
【研究分野】実験心理学
【研究キーワード】
実験心理学 / 認知科学 / 知覚・運動・定位 / 知覚 / 運動 / 定位
【研究成果の概要】
本研究課題では「視覚運動刺激による視空間の歪み」という知見を基にして、【a】視知覚における運動座標軸(網膜座標系-物体中心系-絶対座標系)の問題、【b】視空間の歪みのダイナミックな変化を調べる研究を行った。その結果、【a】視覚運動刺激による空間の歪みが、物体中心座標系で生じているにもかかわらず、その視覚運動入力は網膜座標上のものであること(Watanabe & Yokoi, 2007)、【b】運動刺激の前方と後方では異なったダイナミクスでのメカニズムが働いていること(Watanabe & Yokoi, 2008)等を示唆する結果を得た。また、新たな試みとして時間的な歪みにも研究の展開を行い、予測されない視覚刺激が提示された時に、その時間的近傍のイベントが視覚刺激のタイミングにより近く感じられるという現象(temporal magnet effect)を発見した(Ohyama & Watanabe, 2007)。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【配分額】3,850千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 450千円)