再現性を担保した容認性判断のアーカイブの開発
【研究キーワード】
オープンアクセス・データベース / 主語 / 削除 / 容認性判断 / 理論言語学 / 文法理論 / 再現性 / データベース / 主語性
【研究成果の概要】
本研究は、言語事例-文法仮説-文法理論にかかわる記述を一元管理するオープンアクセス・データベースGrammarXivを開発し、特に容認性判断データの再現性を確保するための方策を探究するプロジェクトである。初年度は、プロトタイプシステムの開発に着手し、成田(研究代表者)の研究実績を中心にサンプルデータを入力した。簡易プロトタイプシステムver.0.1.0については、成田が理論言語学集中講義で綿密な試用を行い、モニターユーザーの評価アクションのサンプルデータを得た。テスト試用およびチーム内検討を通じたフィードバックを踏まえ、プロトタイプシステムアップデート版ver.0.2.0を開発したのち、使用感の検証を兼ねたワークショップを2件行った。チームでの入力サンプルは年度末時点で6778件となった(うち、仮説エントリ479件、容認性判断データを主とするデータエントリ1368件、現象・トピックエントリ240件、文献エントリ1917件、関係エントリ2782件)。
また、日本言語学会第・言語系学会連合共同開催公開特別シンポジウム『データベースをつくる・つかう:課題と展望』を成田が主となり企画し、言語研究の分野における様々なデータベース開発・利用の実情を広く分野に共有した。また、オープンアクセス・データベース開発に関わる将来的課題について複数のデータベース開発者・利用者とディスカッションを行った。さらに、大関(研究分担者)が同シンポジウムにて理論言語学データベースに求められる諸条件について研究発表を行った。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
大関 洋平 | 東京大学 | 大学院総合文化研究科 | 講師 | (Kakenデータベース) |
松林 優一郎 | 東北大学 | 教育学研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2021-07-09 - 2024-03-31
【配分額】6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)