脂肪細胞肥大化に伴う伸展刺激とRho/Rhoキナーゼ経路の肥満発症における意義
【研究分野】内分泌学
【研究キーワード】
内科 / シグナル伝達 / 肥満 / Rhoキナーゼ / 脂肪組織
【研究成果の概要】
肥満の発生機構の1つとして、低分子GタンパクRhoとそのエフェクターであるRhoキナーゼを介する脂肪細胞のシグナル伝達を同定した。Rho キナーゼ阻害薬で処置すると、高脂肪食(HFD)下のマウスの体重増加が減弱した。ドミナントネガティブ型のRhoAを脂肪細胞特異的に過剰発現するマウスでは、HFDによって誘導される体重増加、脂肪細胞内での脂質の蓄積が抑制された。Rho-Rho キナーゼシグナルの抑制は、肥満に伴う脂肪細胞の伸展、脂肪組織の炎症からなる悪循環を断つための治療法を提供するかもしれない。
【研究代表者】