SLE関連多型に触発された構造モジュール組換えによる抗原受容体活性化機構の解明
【研究キーワード】
全身性エリテマトーデス / 免疫グロブリンFc受容体 / 膜貫通部位 / 遺伝子多型 / 免疫抑制シグナル / シグナル伝達 / Fc受容体 / 膜貫通ドメイン / 自己免疫疾患 / 創薬標的 / 免疫創薬標的 / 細胞膜貫通部位 / タンパク質間結合 / 構造計算
【研究成果の概要】
2021年度は前年度に引き続き、保健管理センター医師である申請者が大学における新型コロナウィルス感染症対策の中核的な役割を担ったため、研究へのエフォートを確保することが困難であった。昨年度は抑制型IgG Fc受容体(FcgRIIb)多型(SLE関連膜貫通部多型)I232Tが、抑制機能が減弱しているのみならず、通常のITAM経路以外のメカニズムでBリンパ球を逆説的に活性化する可能性を見出している。また、もう一つの対象であるmembrane-spanning 4 (MS4) A2(IgE受容体FceRI b鎖)について遺伝子合成による膜貫通部変異体を行い、膜貫通鎖相互作用を検討する段階に入っている。また、今年度はFcgRIIaのリン酸化部位特異的抗体を作成し、ハイスループットでリン酸化状態を検出する体制を整えた。
【研究代表者】