ネフローゼ症候群における蛋白尿発症機構への遺伝学的アプローチと機能的解明
【研究分野】腎臓内科学
【研究キーワード】
ネフローゼ症候群 / 膜性腎症 / 糖尿病性腎症 / ゲノム解析 / HLA / ヘパラン硫酸プロテオグリカン / 蛋白尿 / 腎臓病学 / ヘパラン硫酸 / ゲノム医科学
【研究成果の概要】
近年,研究者は日本人ネ症のGWAS解析を行い,GPC5とSULF2を初めて同定し,マウスのネフローゼ症候群(ネ症)モデルを樹立して機能的な証明を行った.PLA2R1とHLA-DQ1は膜性腎症で疾患感受性遺伝子として欧米より報告されている.
本検討では,SULF2遺伝子欠損マウスのネ症でSULF2は保護的に働くことを見いだした.次に,膜性腎症でPLA2R1を網羅的解析し,日本人特有なSNPを初めて発見した.HLAの感受性領域と同SNPの交互作用は,リスクを17倍以上にすることが初めてわかった.本検討では,日本人固有なネ症の発症様式を見いだすと共に,ネ症に共通な経路を明らかにすることができた.
【研究代表者】