心房細動の治療効果を規定する分子機構の解明とリスク診断
【研究キーワード】
心房細動 / ゲノム情報 / 遺伝子発現情報 / 二値分類 / ゲノム解析 / オミックス解析 / 治療応答性
【研究成果の概要】
心房細動は、不整脈の約1/3を占める最も頻度の高い不整脈である。加齢とともに発症リスクが急激に上昇し、80歳台で10 %、90歳台で25 %が発症すると言われている。合併症である心原性脳塞栓が寝たきり老人の主要原因の1つとなることから、超高齢社会のわが国では深刻な社会問題を引き起こす疾患の一つである。心房細動の治療効果予測に関連する問題を遺伝的要因、環境要因の両側面からの視点で解決するために、本研究ではゲノム解析と遺伝子発現情報解析を組み合わせた解析を行い、治療応答性を予測するアルゴリズムを開発した。
【研究の社会的意義】
本研究で得られた、心房細動の治療効果を予測するアルゴリズムはある程度の精度を示した。しかしながら、そのまま臨床応用する精度には達していない。解析サンプル数の拡大と、詳細な臨床情報、プロテオーム、ゲノムメチレーション情報など、他の種類の情報も含めた広範な解析により、より高精度の予測アルゴリズムの開発を目指す端緒とするものである。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
角田 達彦 | 東京医科歯科大学 | 難治疾患研究所 | 教授 | (Kakenデータベース) |
合屋 雅彦 | 東京医科歯科大学 | 大学院医歯学総合研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
古川 哲史 | 東京医科歯科大学 | 難治疾患研究所 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【配分額】17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)