細胞表面での強・弱リガンド複合化による高選択的ターゲティング法
【研究分野】ケミカルバイオロジー
【研究キーワード】
生体分子 / 糖鎖 / 細胞 / 認識 / 有機化学
【研究成果の概要】
生体内に多数存在する細胞群から、特定の細胞だけを高度に見分ける新手法の開発は重要である。報告者は、細胞表面の受容体に対するペプチド分子の「強い」相互作用と糖鎖の「弱い」相互作用を同時に働かせ、さらに両リガンド分子同士を細胞表面で選択的に化学結合させることにより、標的の細胞を選択的に見分ける手法を検討した。本課題では、インテグリンが高発現する数種類のがん細胞に対して、インテグリンのリガンドペプチドと様々な種類の糖鎖とのコンビネーションを用いて区別することを試みた。その結果、各細胞に特徴的な糖鎖リガンドを見出し、がん細胞を効率的に区別することができた。
【研究代表者】
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【配分額】3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)