ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)の病態検査学の確立
【研究分野】病態検査学
【研究キーワード】
ヘパリン起因性血小板減少症 / HIT抗体検査 / 機能的HIT抗体検査 / サイトカラシンB / 臨床検査医学 / 臨床 / 内科 / シグナル伝達
【研究成果の概要】
ヘパリン起因性血小板減少症(heparin-induced thrombocytopenia; HIT)は,抗血栓薬(抗凝固薬)として広く臨床において使用されているヘパリンの重大な副作用であるが,その診断手法の向上が望まれている.今回,免疫学的HIT抗体,機能的HIT抗体の診断性能向上,そして,並行してHIT抗体の血小板活性化機構の基礎的検討を行った.
イムノクロマトグラフィ法によるHIT抗体検出キットの開発が進み,近い将来に薬事承認を得るためのデータ取りが可能な段階となる一方,マウスHIT抗体を用いたHITのin vitroモデル系を確立し,機能的HIT抗体検出系の改良に応用した.
【研究の社会的意義】
ヘパリン起因性血小板減少症(heparin-induced thrombocytopenia; HIT)は,抗血栓薬(抗凝固薬)として広く臨床において使用されているヘパリンの重大な副作用であるが,早期かつ的確な診断が難しいことが多く,その診断手法の向上が望まれている.我々は,本診断における二本柱である免疫学的HIT抗体,機能的HIT抗体の手法の向上につながる成果をあげることができた.
【研究代表者】
【研究協力者】 |
安本 篤史 | |
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【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【配分額】24,310千円 (直接経費: 18,700千円、間接経費: 5,610千円)