嗅覚入力が新生嗅細胞の成熟過程に及ぼす影響の検討
【研究分野】耳鼻咽喉科学
【研究キーワード】
耳鼻咽喉科 / 嗅覚障害 / 嗅神経 / 嗅覚 / 感覚入力 / 嗅上皮障害 / 再生
【研究成果の概要】
新生嗅細胞の分化・成熟過程に、嗅覚入力がどのような影響を及ぼすのかを検討した。嗅上皮障害後の再生過程を観察すると、障害後14日以降で、鼻閉側の嗅上皮が薄く、嗅細胞数や成熟嗅細胞数も開放側と比較して減少していた。さらに新生細胞の成熟は、嗅覚入力期間ではなく、障害後7-14日の嗅覚入力に依存することを明らかにした。閉塞後再開放側の嗅球背側領域の匂い刺激に対する神経活動は、開放側と比較して低下しており、嗅覚入力遮断による嗅上皮障害後の組織学的な不完全再生は、嗅覚機能面にも影響を及ぼすことが明らかした。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
近藤 健二 | 東京大学 | 東京大学・医学部附属病院 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【配分額】5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)