ATP合成酵素の次世代1分子生物物理
【研究分野】生物物理学
【研究キーワード】
1分子生物物理 / ナノバイオ / ATP合成酵素 / 生体エネルギー / マイクロチャンバー / 1分子計測 / 表面プラズモン / 膜チャンバー / トランスポーター / 1分子計測・操作 / 分子モーター / ATP合成 / 表面増強ラマン / 1分子観察
【研究成果の概要】
F1-ATPaseの分子機構に関し大きな進展があった。細胞内制御に係わる阻害状態への遷移する機構の解明に加え、加水分解とリン酸解離の角度が異なることを明らかとした。また、ATPのリン酸部部分との相互作用がトルクに直接寄与することを明らかにした。ナノロッドの異方性散乱を用いた超高速1分子計測技術を確立し、F1に加えキネシンの新しい反応中間体を発見することに成功した。また、超微小リアクタを脂質二重膜でシールした膜チャンバー技術を開発し、1分子のATP合成酵素のプロトン輸送活性測定に成功した。以上の通り、ATP合成酵素に関する根源的理解を進め、普遍的な新しい1分子計測技術を確立した。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【配分額】47,060千円 (直接経費: 36,200千円、間接経費: 10,860千円)