教員縦断調査による日本型教員人事制度の機能分析―教員の職場適応と職能形成を中心に
【研究キーワード】
教育学 / 教育政策 / 教員人事 / 人的資源管理 / パネルデータ / 職場適応 / 職能形成 / フィードバック
【研究成果の概要】
新型コロナウイルス感染症の影響により、調査協力を依頼している教育委員会等においてもさまざまな活動の制約が発生していたものの、パネルデータの作成にかかる調査については、当初予定通りの進捗が得られた。すなわち、3地域を対象とする教員調査については予定通りの配布・回収ができ(830通程度)、前期の科研費プロジェクトに続く形でパネルデータを構築できた。
一方で、収集したデータの分析と、分析結果に関する知見の共有等については若干の遅れがみられた。前期の科研費プロジェクトの成果とあわせて書籍を出版したほか、学会発表や論文執筆等による成果発表は行ったものの、「コロナ対応」によって代表者・分担者それぞれの所属大学等での業務が増えたこともあり、分析活動は予定よりも低調になったほか、研究会の実施もやや困難となった。研究会の開催については、オンラインでの開催など、次善の策を模索した。
調査対象自治体等へのフィードバックや、合同での検討会については、活動が停滞することとなった。限られた人数での打ち合わせや、オンラインを活用した研修会等の形で、一部自治体に対してはフィードバックを実施することはできたが、当初よりも大幅に低調な活動となった。
【研究代表者】