レセプタ-結合活性に基ずく微量プロラクチン測定法の開発とその応用
【研究分野】畜産学
【研究キーワード】
プロラクチン / ラジオレセプタ- / ラジオイムノアッセ- / レセプタ- / 固定化レセプタ- / ラジオレセプタ-アッセ- / プロラクチンレセプタ- / 標識プロラクチン
【研究成果の概要】
プロラクチンは、標的器官の細胞膜に存在する受容体に結合してプロラクチン刺激を伝える。shiu等は、プロラクチンが受容体に結合する親和性とプロラクチンの持つ生物活性値との問に高い相関関係があることを示した。近年になりプロラクチンの多様性が明らかになり、生物活性値も非常に異なることが明らかになった。受容体は、これらプロラクチンと結合の親和性に差があることから、ラジオイムノアッセ-の持つ欠点を解決出来るのではと考えられた。本研究では、一般に広く用いられているミクロゾ-ムの代わりに、膜タンパク質を表面活性剤を用いて可溶化し、ニトロセルロ-ス膜に固定し、バラ付きの原因を少なくすると共に、操作の容易化をはがった。トリトンXー100によりミクロゾ-ムを日溶化し、コンカナバリンAアフィニティ-クロマトにより部分精製し、ニトロセルロ-ス膜に固定した。アッセ-方法の検定は、ウシ血清を用い、内因性のプロラクチンはラジオイムノアッセ-により同時に測定し、ラジオレセプタ-と比較検討した。本方法では、標準プロラクチン0.4〜20ng/mlとで用量反応が認められ血清を16%まで加えても非特異的反応は認められなかった。又、ラジオイムノアッセ-とラジオレセプタ-アッセ-間で比較しても、ほぼ等しい値が得られ、相関係数も+0.99という高い値が得られた。ゲルロ過の結果においても、血中プロラクチンとのみ反応していることが明らかとなり、当初の目的を達成出来た。
【研究代表者】