昆虫ステロイドホルモン産生器官におけるステロイド取り込み・輸送の時空間的制御機構
【研究分野】生物有機化学
【研究キーワード】
ステロイド / コレステロール / 前胸腺 / カイコ / マダニ / 昆虫 / 生体分子 / ステロイドホルモン / リポフォリン
【研究成果の概要】
昆虫ステロイドホルモン産生器官である前胸腺では、前駆物質であるコレステロールおよび7-デヒドロコレステロールが発育に伴い増加することがLC-MS/MS分析の結果分かった。また、ステロイド類の多変量解析の結果を他の組織と比較したところ、前胸腺は他の組織とは異なるステロイド特性を持つことが示された。さらに、ステロイド輸送タンパク質であるリポフォリンおよび抱合コレステロールの局在解析からも前胸腺に特有なステロイド取り込み機構があることが支持された。さらに、前胸腺においてリポフォリンからのステロイド取り込みに関わる分子と思われるスカベンジャーレセプターをひとつ同定することができた。
【研究代表者】
【研究協力者】 |
荻原 麻理 | 学術振興会 | RPD特別研究員 |
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【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【配分額】46,410千円 (直接経費: 35,700千円、間接経費: 10,710千円)