内生細菌が腐生性Mortierella属菌に共生能を付与するメカニズムの解明
【研究キーワード】
内生細菌 / Mortierella属菌 / 共生 / 植物生育促進 / 植物共生
【研究成果の概要】
Mortierella humilis S2のBREであるMycoavidus sp. S2-EBを培養することに成功した。同細菌はプラスミドを保持していた。M. verticillata YTM181BF1+Mycoavidus sp. S2-EBのの対峙培養を行った。元来M. verticillata YTM181に内生するBREはGroup Cに属しているが、対峙培養後に検出されたのは、再導入法に用いたGroup Aに属するBREであった。
この結果は、BREのMortierella属菌への再導入に成功した可能性を示すものである。
【研究の社会的意義】
本研究では、菌類-内生細菌を共生系としてとらえ、内生細菌を操る手法の開発を目的としている。この技術は、菌類の腐生性を共生に変え作物生産へ利用することへつながる。我々が菌類として認識していた生物が、いわば菌類と細菌の共生体であるという、これまでの菌類学の概念を覆し、新たな生物共生系の存在を示すことが可能となる。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
晝間 敬 | 東京大学 | 大学院総合文化研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
西澤 智康 | 茨城大学 | 農学部 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2020-07-30 - 2022-03-31
【配分額】6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)