膜脂質分布・動態に関する細胞生物学的研究
【研究分野】解剖学一般(含組織学・発生学)
【研究キーワード】
膜脂質 / 脂肪滴 / オートファジー / 核膜 / 肝細胞 / 凍結割断レプリカ法 / 脂質ドメイン / リポファジー / 電子顕微鏡
【研究成果の概要】
ホスファチジルイノシトール3,5-二燐酸、ホスファチジルイノシトール3,4-二燐酸、ホスファチジルセリンについて、急速凍結・凍結割断レプリカ標識法で特異的かつ高効率に標識する方法を確立し、それぞれの脂質の詳細な細胞内分布の観察に成功した。肝細胞などの核内に見られる脂肪滴の形成にPML-IIの発現が必要であることを示し、核内脂肪滴がPML小体や核内に見られる核膜の延長構造と近接して分布することを明らかにした。静止期や窒素飢餓時の出芽酵母で見られる脂肪滴のミクロオートファジーがラフト様膜ドメインで起こり、ニーマンピック病C型タンパク質がドメイン形成に必要なステロール輸送に関与することを示した。
【研究代表者】