植物ホウ酸輸送体のホウ素に応答したmRNA蓄積の制御機構の解析
【研究分野】植物栄養学・土壌学
【研究キーワード】
シロイヌナズナ / ホウ素 / RNAの安定性 / リボソーム / 輸送体 / 5'-非翻訳領域 / トランスポーター / 転写後制御 / ホウ酸輸送体 / NIP5;1 / upstream uORF / 5'非翻訳領域(5'UTR) / 5' 非翻訳領域 (5'UTR)
【研究成果の概要】
本研究ではシロイヌナズナのホウ素輸送体、NIP5;1 のホウ素依存的なmRNA分解の制御機構の解明を目的とした。
ホウ素に応答したNIP5;1mRNA分解に関わる分子の単離するため、変異株のスクリーニングを行った結果、有望な変異株5株取得した。また、ホウ素依存的mRNA分解の制御には、NIP5;1 5'非翻訳領域に存在する最小上流ORF、AUGUAA、が必須であることを明らかにした。さらに、その制御には、ホウ素依存的にリボソームがAUGUAA配列上で停滞し、それが引き金となってmRNAの分解が引き起こされていることを明らかにした。この制御は真核生物で共通に保存されたシステムであると推察された。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【配分額】4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)