有機物施用に伴うプライミング効果を考慮した土壌炭素動態のモデル化
【研究分野】植物栄養学・土壌学
【研究キーワード】
プライミング効果 / 火山灰土壌 / 埋没腐植層 / 炭素貯留 / 同位体トレーサー法 / 土壌微生物 / 同位体トレーサー / 基質濃度依存性 / セルロース / グルコース / 炭素貯留能 / 易分解性有機物 / 埋没腐植
【研究成果の概要】
本研究課題は、土壌炭素動態モデルに難分解性有機物の分解プロセス(プライミング効果)を組み込むことを目指し、北海道標茶町の森林・農耕地の黒ぼく土を事例とし、プライミング効果の発現条件(易分解性有機物量、土壌微生物群、環境条件)を解明した。13C-トレーサーを用いた室内培養試験により、プライミング効果を発現させる易分解性有機物量の閾値を示した。基質の種類、土壌pH、無機態窒素量がプライミング効果の発現に寄与することが示唆された。また、従来報告されている真菌と共に細菌もプライミング効果の担い手となることが示唆された。以上の結果を基に、プライミング効果による土壌炭素貯留量の変動を予測する推定式を得た。
【研究代表者】