視覚経験によって変化する神経回路と睡眠・覚醒時の神経活動の役割
【研究分野】神経・筋肉生理学
【研究キーワード】
睡眠 / シナプス可塑性 / 視覚 / マルチニューロン記録 / 機能的結合 / 単シナプス結合 / 抑制系 / NMDA受容体 / マルチニューロン活動 / 睡眠・覚醒 / 視覚系 / 可塑性 / 大脳皮質 / 行動マウス / 神経活動 / マルチユニット活動
【研究成果の概要】
睡眠・覚醒中の神経活動の特性を知るため行動するマウス視覚大脳皮質から睡眠・覚醒時のマルチニューロン活動を記録した。これより(1)睡眠中においても覚醒時とは異なる視覚応答が存在すること(2)睡眠中に単シナプス性の機能的結合が上昇するという結果を得た。さらに(3)睡眠中の機能的結合促進は抑制系の制御を受け、(4)NMDA受容体機能を必要とすることが明らかになった。以上の結果をふまえ睡眠は機能的結合の促進を通して可塑性などの脳機能に関与することが示唆された。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2008 - 2010
【配分額】3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)