ゼブラフイッシュ・メダカ胚操作による神経機能解析
【研究分野】神経化学・神経薬理学
【研究キーワード】
ゼブラフィッシュ / メダカ / 神経形成 / 成長因子 / 転写因子 / 核移植 / 変異体形成 / ゼブラフィシュ / Zebrafish / development / BMP-4 / islet-2 / medaka / transgenic / protocadherin / 神経機能 / 発生・分化 / 胚操作 / 遺伝子導入
【研究成果の概要】
三品昌美(東京大学大学院医学系研究科薬理・分子神経生物学)らはtrimethylpsoralen(TMP)がゼブラフィシュに高頻度で変異体を生じることをみいだした。そして知覚神経突起の異常を起こすedawakare遺伝子を見出し解析した。若松祐子(名古屋大学生物分子応答研究センター)らは、メダカ卵の核移植法をもちいて、個体発生を調べた。32%がドナー遺伝子を発現し、4%が生体まで成長した。中安博司(岡山大学理学部生物学)らは、ゼブラフィシュ単離脳を培養し、その神経科学的有効性を、組織化学法を用いて解析した。岡本 仁(理化学研究所脳科学総合研究センター発生遺伝子制御)らは、知覚および運動神経の神経回路網形成にIslet-2が関係していることを、LIM/homeodomainの過剰発現により見出した。三木直正(大阪大学大学院医学系研究科情報薬理学)らは、新規のzfhファミリーの転写因子を見出し、これが、背腹軸形成に関与していることを、過剰発現実験により見出した。上野直人(岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所発生生物学)らは、BMPが、外胚葉形成に関係していることを見出した。すなわち、MBPは、腹側に働き上皮を、背側に働き神経分化を抑制する。武田洋幸(名古屋大学大学院理学研究科生命理学)らは、神経形成に2つの経路があることを見出した。一つは、organizer factorsでBMPと結合する。他は、後神経を誘導するFGFで、BMPと結合する。
山形要人(東京都神経科学総合研究所分子神経生物学)らは、新しい最初期遺伝子のarcadlinを見出した。これは、LTPや電気ショックで誘導され、Cadherinほホモロジーがある。シナプスの可塑性に関係していると考えられる。
【研究代表者】