神経調節システムin vitro再構成による迷走神経刺激作用機構の解明
【研究分野】医用生体工学・生体材料学
【研究キーワード】
脳神経疾患 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / ナノバイオ / 脳・神経 / 神経科学 / 神経工学 / 分子認識
【研究成果の概要】
難治性てんかんに対する治療手法として臨床医療の場で用いられている迷走神経刺激療法VNSの作用機構解明に向けて,刺激を直接受容する脳幹の神経核(青斑核,縫線核)と,その標的組織である海馬から神経細胞を採取して培養系に再構成,電気活動時空間パターンの計測と解析を行った.海馬培養神経回路網は,全体で同期したバースト発火を繰り返し生じることが特徴とされているが,脳幹神経核のニューロン群の活動には同期性は認められず,これらと共培養した場合は海馬の周期活動も抑制される傾向が認められた.脳幹神経核に対する電気刺激により外部からその活動を制御し,VNSが有効に作用する最適条件を見出すことが今後の課題である.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
湯ノ口 万友 | 鹿児島大学 | 大学院理工学研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
佐久間 一郎 | 東京大学 | 大学院工学系研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
川合 謙介 | 東京医療保健大学 | 医療保健学部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【配分額】48,100千円 (直接経費: 37,000千円、間接経費: 11,100千円)