小胞体ストレス誘導剤クラハインの活性発現メカニズムの解明
【研究分野】生物分子化学
【研究キーワード】
クラハイン / 海洋天然物化学 / SERCA / プロヒビチン / 破骨細胞 / シアノバクテリア / 海洋天然物 / 天然物化学 / 生理活性 / 生体分子 / 小胞体ストレス / カルシウムイオン / 生物活性物質
【研究成果の概要】
海洋天然物クラハインは、破骨細胞分化阻害活性と小胞体膜上のカルシウムイオンポンプ(SERCA)阻害活性を有する鎖状リポペプチドである。本化合物の示す生物活性の作用機序解明を目的として研究を行った。
結果として、以下のことが明らかとなった。
①クラハインによる破骨細胞分化阻害活性に、プロヒビチン-1および-2が関与している可能性が示唆された。②クラハインのSERCA結合部位として、全アミノ酸配列(およそ1000残基)中、特定の14残基のいずれかが関与する可能性が示唆された。③クラハイン類似海洋天然物2種を発見し、それらの構造を解明し、全合成を達成した。また、構造活性相関に関する知見を得た。
【研究代表者】
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2015-08-28 - 2017-03-31
【配分額】2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)