環境アセスメントと都市計画の連携基盤形成に関する研究
【研究分野】環境影響評価・環境政策
【研究キーワード】
環境アセスメント / 都市計画 / 意思決定 / 合意形成
【研究成果の概要】
研究は3段階に分けて行った。
<第一段階>既存研究及び先進事例に関するレビュー:
これまでの環境アセスメントと都市計画の中間領域研究に位置する成果について、批判的に整理を行い、研究上の課題を確認した。
<第二段階>国内・海外の特徴的事例に関するプレスタディ:実務家へのインタビューを通じて
第一段階で仮説的に抽出された研究課題を手がかりに、国内外の特徴的事例の運用実態などについてプレスタディを進めることにより、環境政策と都市計画双方の立場から、総合的に調査研究を推進するための研究枠組みを作りあげ、同時に研究課題をより具体的に整理した。
その結果、研究課題は、手続き的側面と内容的側面に大きく分けて捉えることができると考えられ、少なくとも以下の2点は重要課題として検討を行うことが必要不可欠である。
1.環境アセスメント手続きと都市計画の合意形成・意思決定手続きの関係
(多主体間協議を実現する制度システムや技法、環境アセスメントによる審査と都市計画の意思決定の関係など)
2.都市開発や都市マスタープランに固有な環境影響評価技法の開発
(ヒートアイランドなど開発の集積による環境影響、景観など定性的環境要素に対する影響評価技法など)
<第三段階>ワークショップとインターネットを活用した公開討議と成果の公開
都市計画学会、計画行政学会の大会などにおいて、ワークショップを企画開催し、環境政策研究と都市計画研究の連携の重要性を関連研究者に広く問いかけ、同時にインターネットを活用し議論を進めた。
【研究代表者】