人工的に構築したサンゴ‐褐虫藻共生体を用いた共生生物学的イベントの多面的精査
【研究分野】生態・環境
【研究キーワード】
サンゴ礁生態系 / 海洋生態 / 生物圏現象 / 共生生物学 / 海洋保全 / 褐虫藻 / サンゴ / Acropora tenuis
【研究成果の概要】
室内実験の結果,遺伝子型A1とA3の褐虫藻はAcropora tenuis幼生との共生が成立したが,遺伝子型A2の褐虫藻は幼生から排出された。幼生の着生や生残に褐虫藻の遺伝子型や褐虫藻の有無は影響しなかった。野外実験では,A1とA2の褐虫藻を取り込ませた幼生を野外の格子状基盤に着生させたが,その後の観察によりA2の褐虫藻は速やかに排出され,新たに環境中から取り込んだと思われるA1やDの褐虫藻に入れ替わっていた。本研究では実験に使用したA. tenuisサンゴとA1褐虫藻培養株のゲノム解読を行うとともに,プロテオーム解析により約2000個のA. tenuisタンパク質を定量可能となった。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
鈴木 豪 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 | 西海区水産研究所 | 研究員 | (Kakenデータベース) |
新里 宙也 | 沖縄科学技術大学院大学 | マリンゲノミックスユニット | グループリーダー | (Kakenデータベース) |
神保 充 | 北里大学 | 海洋生命科学部 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究協力者】 |
藤倉 佑治 | 国立研究開発法人 水産研究・教育機構 | 西海区水産研究所 |
小池 一彦 | 広島大学 |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【配分額】15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)