大規模表層崩壊を引き起こす外力・境界条件に着目した地域特殊性評価手法の開発
【研究キーワード】
表層崩壊 / 地震 / 火山地質 / 斜面安定解析 / ハザードマップ / 大面積表層崩壊 / テフラ / 層序 / 岩屑なだれ / 降下火砕物 / 地すべり / 等降灰厚線図
【研究成果の概要】
今年度は関連資料の収集,観測機器の取得を進めるとともに,過去に発生した大面積崩壊の発生地域においてすべり面を確認するための現地調査を開始した。わが国で過去に発生した噴火の特徴や噴火年代,火山噴出物の飛散範囲を把握する資料として,Volcanoes of the World(University of California Press),火山灰アトラス(東京大学出版会)といった資料を入手した。また,斜面安定解析実施にあたり必要となるパラメータを設定するため,露頭がなくても非破壊で難透水層を想定できるSoil Moisture Probe (SMP),地形条件の把握のために実施するUAV-SfM実施にあたって必要な機材であるGNSS測量機器を取得した。
今年度の現地調査は,1923年の関東地震で大面積で表層崩壊が発生した神奈川県西丹沢地域中川川流域および世附川流域で実施した。調査実施に先立ち,神奈川県から当時の崩壊地分布に係る資料の提供をうけ,対象範囲全域の崩壊地分布と国土交通省が公表する標高区分や表層地質区分をGIS上で一元的に整理した。現地調査は本研究プロジェクトに参画する研究者全員で実施した。富士山東麓から東方にかけてテフラおよび東麓に分布する岩屑なだれ堆積物の野外調査を行い,形状解析によるテフラの同定,放射性炭素年代測定を実施した。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
堀田 紀文 | 東京大学 | 大学院農学生命科学研究科(農学部) | 准教授 | (Kakenデータベース) |
吉本 充宏 | 山梨県富士山科学研究所 | その他部局等 | 研究員 | (Kakenデータベース) |
執印 康裕 | 九州大学 | 農学研究院 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【配分額】15,340千円 (直接経費: 11,800千円、間接経費: 3,540千円)