弾性率漸減型ハイブリッドバイオマテリアルの開発と特性評価
【研究分野】構造・機能材料
【研究キーワード】
バイオマテリアル / ポーラスチタン / 骨折部内固定材 / リン酸カルシウム / 複合材料 / 徐放性 / スパークプラズマ焼結 / 生分解性セラミックス / 弾性率 / 放電プラズマ焼結 / 骨折部内固定 / チタン / 多孔質 / SPS
【研究成果の概要】
3年間の研究期間を通じて,放電プラズマ焼結法(SPS法)によって,ポーラスメタルの空孔内にβ-TCP(リン酸三カルシウム)などの生分解性リン酸カルシウム系セラミックスを充てんした複合材料(ハイブリッドバイオマテリアル)を開発した.計画1年目は,市販のチタンビーズと市販セラミックス試薬を用いてポーラスTiとリン酸カルシウムからなる複合材を作製した.作成にはSPS法を用いた.作製した試料を用いて,圧縮試験,溶解試験を行い素材の基礎的な特性を評価した.またメカニカルアロイング(MA)法,均一沈殿法,SPS法などこの研究計画の核となる要素技術をそれぞれ確立した.2年目には,独自に設計したMA合金粉末に市販のセラミックス試薬を組合せた複合材の開発を進め,合金種ごとの最適化設計(組成,組織,MA条件など)検討した.あわせて独自に開発した生分解性セラミックスの特性評価を行った.これに並行して,市販Ti合金(Ti-6Al-4V合金Ti-6Al-7Nb合金など)を利用したポーラス材料の作製を行った.最終年度にはこれまでの成果を総合し,生分解性を制御した新しい骨折部内固定用ハイブリッドバイオマテリアルを完成させ,学協会等で報告した.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
渡邉 義見 (渡辺 義見) | 名古屋工業大学 | 大学院・工学研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
菊池 丈幸 | 兵庫県立大学 | 大学院・工学研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【配分額】17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)