日韓現代劇場の施設と運営における社会システムの比較研究
【研究分野】都市計画・建築計画
【研究キーワード】
舞台芸術施設 / 劇場 / 文化政策 / データベース / 公立ホール / 文化経済学 / 韓国 / 日本 / 舞台芸術施設分類法 / 整備状況 / 類型化 / 概念分析 / 文化施設整備プロセス / 文化經済学 / 社会システム / 劇場システム / 芸術進興 / 地域発展
【研究成果の概要】
本研究は、韓国の舞台芸術施設の施設・運営に関する調査を行い、韓国における舞台芸術施設の継続的かつ包括的なデータの蓄積することを第1の目的とし、その上で、日本と韓国の劇場を比較し、その相違点を確認することにより、両国における劇場の変化を検証すると共に、今後の新しい劇場のあり方を総合的視野で探求することを第2の目的として研究を行ってきた。具体的な研究方法については、
1.データベース作成
中央政府や地方自治体の発行資料、各舞台芸術関連機関および団体の情報誌、メディア(インタネット、新聞、放送など)の公開情報などを通じて605ヶ所の舞台芸術施設(760ホール)と、それらを会場とする1040の舞台芸術上演団体(国公立の文化芸術会館などを会場とする専属芸術団189団体、民間の舞台芸術上演団体851団体)のデータベースを作成した。
2.現地資料調査
現地資料調査として、2000年3月14日から26日まで(12泊13日)と2001年5月26日から6月11日まで(16泊17日)の2回に渡る現地資料調査および文化観光部と建設交通部に対する動向調査を実施した。具体的には、劇場の設計者及び公演企画者、劇場専門家との交流や文化観光部の公演芸術担当官、建設交通部の都市建築担当官からのヒアリング、文献資料調査などを行った。
3.現地調査
2002年3月4日から7日まで韓国南東部の釜山広域市文化芸術会館、蔚山広域市文化芸術会館、慶尚南道文化芸術会館を対象に1次現地調査を実施した。また、2003年3月8日から11日まで韓国南西部の光州広域市文化芸術会館、ソムリ文化芸術会館、全羅北道文化芸術会館および国立劇場、貞洞劇場を対象に2次現地調査を実施した。さらに、2003年10月10日から13日まで貞洞劇場、国立劇場、京畿道文化芸術会館を対象に3次現地調査を実施した。調査内容は、対象施設の利用実態の調査、施設及び専属芸術団の管理・運営者からのヒアリング、技術スタッフからのヒアリングなどを行った。
4.個別調査
個別調査として韓国文芸会館連合会、韓国観光文化政策研究院、文化観光部や各舞台芸術関連協会および舞台芸術上演組織に関する現地調査を実施し、公演芸術に対する文化政策・法制度の調査、舞台芸術施設データベースの補促などを行った。
その後、今までの資料収集あるいは現地調査などで確報した結果に基づき、舞台芸術施設については、舞台芸術施設の概要、運営組織の概要、運営の手法、利用状況、運営経理など、舞台芸術上演組織については舞台芸術施設の利用状況、経理実績、経費項目などにういて、総合的な分析とまとめを行い、科学研究費補助金研究成果報告集でまとめた。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
大月 淳 | 名古屋大学 | 大学院・環境学研究科 | 助手 | (Kakenデータベース) |
有賀 隆 | 名古屋大学 | 大学院・環境学研究科 | 助教授 | (Kakenデータベース) |
|
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2003
【配分額】3,700千円 (直接経費: 3,700千円)