超高齢化住宅地の持続的再生に向けた福祉転用マネジメントの有効性に関する実証的研究
【研究キーワード】
高齢化 / 福祉転用 / マネジメント / 地域再生 / 住宅地 / 超高齢化 / 継続的再生 / 介入調査 / 超高齢化住宅地 / 持続的再生 / 実証的研究 / 介入研究 / 再生
【研究成果の概要】
国際的に都市の超高齢化(定義65+, >21%)が進行し、持続的な再生と新たな計画手法が模索される中で、空き家など活用されない地域資源を、増加する福祉ニーズに活用する「福祉転用」の有効性を実証的に明らかにする。2021年度は福祉転用マネジメント介入を、A地区(大阪圏)・B地区(大阪圏)・C地区(東京圏)・D地区(名古屋圏)の4つの対象調査地区で展開した。
A地区(大阪圏)・B地区(大阪圏)では、地域の空き家を対象に、その活用方法について大学院生の提案をもとに、家主、町会、地域N P O、福祉機関の参加する協議会において検討した。合わせて、地域内のコミュニティサービスを展開する住宅及びコミュニティ活動のリーダーへのヒアリング調査を実施した。
C地区(東京圏)では、コロナ禍により新たな調査はできず、前調査の再集計などを行った。また地域の福祉拠点を整備するため、町内会・行政・地域NPOと連携し、空き家実態調査・空き家持ち主意向調査を実施し、活用可能性のある空き家把握とともにこの10年間の空き家の推移などを調査した。
D地区(名古屋圏)では、コロナ禍のため郊外住宅地における住民や地域にある福祉事業者に対する調査やワークショップの実施は難しかった。そこで、今後の参考とするため、調査協力が得られた名古屋市にある地域拠点を併設した集合住宅団地の調査を実施した。
2/26に研究会を開催し、基調講演「居住福祉政策と住居(仮)」岡本祥浩先生(中京大学)、「日本型CCRCの現状と課題 Continuing Care Retirement Community 空き家を使ったCCRCゆいまーる大曽根の評価 」齋藤広子、「Third Placeレビュー」(杉山岳巳+杉山正晃)及び進捗状況をメンバー間で共有し、次年度の課題及び予定について討議した。
【研究代表者】