異なる水セメント比のセメントペーストにチタンナノ粒子を添加すると長期の水和の停滞と乾燥収縮ひずみの増大が生ずる。これらの反応・物性の変化は、チタンナノ粒子がセメントの主要水和生成物であるカルシウムシリケートと相互作用し、析出サイトとして機能しない部分が生ずるためにビーライトの反応を遅延させ、かつ、そのようにしてできた水和物が収縮に対して大きな変質を生じやすいからであることが示唆された。
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【配分額】3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)