マイクロバイオデジタルファブリケーション技術による三次元状細胞組織の作製
【研究分野】知能機械学・機械システム
【研究キーワード】
(K)ナノ・マイクロ加工 / マイクロマシン / 人工臓器 / バイオプリント / PELID / inkjet / cell
【研究成果の概要】
申請者らが独自に開発している静電マイクロドロップ・インジェクションは、市販のインクジェットプリンタよりも高画質で高粘性な液体の吐出が可能であり、細胞を高精度に生きたままプリント可能なことを実証してきた。また、十分高精度にスキャホールドをプリントできることも実証してきた。複数の細胞を有する細胞組織をプリントする場合、それぞれの細胞を含む液体を満たしたシリンジとスキャホールドを含む液体を満たしたシリンジをマルチノズル化し、各シリンジの位置と印加電圧を制御することで、作製可能である。細胞は、シリンジ内のメディウムに浮遊した状態であり、通常接着している細胞にとって大きなストレスである。浮遊している時間がより短くなるように、装置を改良する必要がある。本研究では、この改良をまず行った。さらに、内部に空洞を有する人工血管を有する三次元状バイオデバイスを作製し、この内部に血管内皮細胞を接着・成長させることが可能なことを実証した。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【配分額】4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)