西アジア北端の農耕起源をさぐる:穀物加工と貯蔵の考古資料の通時的分析
【研究分野】考古学
【研究キーワード】
考古学 / 西アジア / コーカサス / 新石器時代 / 石器 / 農業の起源 / 穀物 / 家畜 / 農業普及プロセス / 穀物利用 / 家畜ヤギ / 古代DNA / 先史考古学 / 農耕起源 / 新石器 / 穀物貯蔵
【研究成果の概要】
西アジア北端のコーカサス地方における農業発生のプロセスを明らかにするために、アゼルバイジャン共和国の初期農村遺跡(ギョイテペとハッジ・エラムハンル、約7,500-8,000年前)を発掘調査し、この地域に世界最古の農業が普及したタイミングやプロセスについて研究を行った。具体的には、穀物管理に関わる道具(穀物の収穫・加工具)や貯蔵庫の発達過程を調べると共に、初期家畜ヤギの骨からDNAを増幅し、系統解析を行った。その結果、南コーカサスへの農業普及は約8,000年前に急速に始まり、農業先進地であるメソポタミア(肥沃な三日月地帯)の北部から穀物管理具の影響や家畜ヤギの運搬が生じていた可能性を指摘した。
【研究代表者】
【研究協力者】 |
西秋 良宏 | 東京大学 | 総合研究博物館 | 教授 | (Kakenデータベース) |
キリエフ ファルハド | アゼルバイジャン国立科学アカデミー | 考古学民族学研究所考古民族学博物館 | 館長 |
マハール リサ | カリフォルニア大学バークレー校 | 人類学科 | 助教 |
ポルティヨ マルタ | バルセロナ大学 | 先史・古代・考古学科 | ポスドク研究員 |
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【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【配分額】3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)