オーストラリア現代演劇とストーリーテリング
【研究キーワード】
移民 / 難民 / 修復的司法 / オーストラリア / 演劇 / オペラ / スリランカ / ストーリーテリング / 先住民 / オーストラリア演劇
【研究成果の概要】
①上演プロジェクトの実行と成果の発表:劇団俳優座の全面的な協力により、デヴィッド・ウィリアムソン作『面と向かって』の上演に、翻訳者・ドラマトゥルクとして参画した。また修復的司法という本作の主題に関して、上演後のトークで修復的司法研究の第一人者である法学者・高橋則夫氏と語ったほか、プログラムの執筆、さらに、観客全員を対象にしたアンケート調査を実施した。そこで得られた知見に基づいて論文を執筆した。本論は2022年度刊行の論文集に収録され公開予定である。
劇団俳小の全面的な協力により、デヴィッド・ウィリアムソン作『リムーバリスト-引っ越し屋ー』の上演に、翻訳者として参画した。これによって得られた論考と翻訳テキストを、翻訳書・デヴィッド・ウィリアムソン『リムーバリスト-引っ越し屋ー/クラブ/デッド・ホワイト・メイルズ:女と男とシェイクスピア』として上梓した。
②上演プロジェクトの推進:日系移民のストーリーテリング作品であるマユ・カナモリ作『ヤスキチ・ムラカミ』の早稲田大学でのリーディング上演(2022年度)に向けて、翻訳の完成と準備を進めた。スリランカ難民についてのストーリーテリング作品である、S・シャクティダラン作『カウンティング&クラッキング』の日本演出者協会・国際交流セミナーでのリーディング上演に向けて、翻訳と、演出者などとの準備会合を進めた。
③歴史的コンテクストの解明についての成果:オーストラリア演劇の歴史的コンテクストを明らかにするため、豪州におけるオペラ上演の歴史についての論考をまとめ、論文集に寄稿した。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2025-03-31
【配分額】1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)