環境要因と性の相互作用による表現型の発現制御とその進化
【研究分野】生態・環境
【研究キーワード】
表現型可塑性 / 性的二型 / 環境要因 / 性決定因子 / 内分泌因子 / 配偶子形成
【研究成果の概要】
本研究課題は,性的二型と環境による表現型可塑性・表現型多型に焦点を当て,いかににして表現型調節が行われているのかについて研究が進められた.シロアリ類,アブラムシ類,クワガタムシ類において,多くの成果が得られた.シロアリのカースト分化に関しては,オオシロアリやタカサゴシロアリにおいて性により分化経路が異なる場合に幼若ホルモンがその間に関与していることや,異性による繁殖虫分化誘導などが具体的に示された.アブラムシでは,性決定様式や配偶子形成に関わる知見が蓄積され,クワガタムシではトランスクリプトーム解析などにより,性決定因子が網羅的に決定され,いくつかについては機能解析が行われた.
【研究代表者】
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【配分額】3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)