共生系における寄生者の多様性と、寄生者が共生系に与える影響
【研究分野】生態・環境
【研究キーワード】
絶対送粉共生 / 寄生者 / 菌従属栄養植物 / 菌根共生 / 送粉者 / コミカンソウ科 / ホソガ科 / ヤツシロラン / 共生 / 共進化 / 絶対送粉共生系 / コマユバチ科
【研究成果の概要】
送粉共生系と菌根共生系を対象に、共生系に入りこんだ寄生者の多様性と生態を明らかにしつつ、寄生者がどのように起源し、共生関係にどのような影響を与えるかを調査した。コミカンソウ科の絶対送粉共生系においては、雌雄の花の匂いが分化しており、コマユバチの寄生が植物・送粉者双方の適応度に大きな影響を与えていることが明らかになった。また、ラン科、ヒナノシャクジョウ科、ホンゴウソウ科などの菌従属栄養植物の菌根菌の同定と送粉者の探索を行い、クロヤツシロランの送粉者がショウジョウバエであり、それがランが菌根共生のパートナーでもあるクヌギタケの子実体の寄生者であることが明らかになった。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
川北 篤 | 京都大学 | 生態学研究センター | 准教授 | (Kakenデータベース) |
吹春 俊光 | 千葉県立中央博物館 | 研究員 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2015-03-31
【配分額】43,940千円 (直接経費: 33,800千円、間接経費: 10,140千円)