Long-term eco-evolutionary impacts of the mycorrhiza on plant population dynamics
【研究分野】生態・環境
【研究キーワード】
生活史 / 植物 / 個体群生態学 / 進化学 / 植物生態学 / 個体群動態 / 個体群生態 / 種間関係 / 菌根共生 / 個体群統計学 / 微生物 / 進化 / 生態学
【研究成果の概要】
共生がもたらす適応度への効果は正に働くと考えられているが、実際には、共生相手の種や条件に応じて、正の影響も負の影響もある。共生に焦点を当てた進化論的研究では、「最も重要な影響はすみやかにより高い繁殖へと変換され、短期間で観察可能な適応性の増減をもたらす」と仮定されている。しかし、環境条件、共生者および相互作用する種の遺伝的特徴によっては、共生は短期間で非常に変化しやすい影響をもたらす可能性がある。その問題に取り組むために、エストニアで野生のラン種を用いて適応度を測定する実験をした。その結果、共生は短期的にはさまざまな影響を及ぼしたが、長期的には全体的な適応性が向上することを発見した。
【研究の社会的意義】
進化論的研究では、一般に短期間の測定基準を使用して適応度を推定し、短命な種を使用する。しかし、長命な種は、適応度の影響が時間の経過とともに相加的ではないため、より複雑な適応度を持つ。私が、ここで使われているアプローチを使用したら、共生は短期的に適応的であると示せるだろうか?もしくは長期的に適応的であると示せるだろうか?このプロジェクトでは、東京大学の大学院生と大学部生に進化論的研究の指導も行った。さらに、このプロジェクトの結果は植物の生態学に大きな影響を与え、イギリス、アメリカ、その他の国の新聞記事に掲載された。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【配分額】5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)