可塑的な葉緑体分化の分子機構
【研究分野】植物分子生物・生理学
【研究キーワード】
葉緑体分化 / 転写因子 / 転写制御 / 光合成 / 共発現 / 植物ホルモン / 光シグナル / 葉緑体 / クロロフィル / 光化学系 / シロイヌナズナ / 根 / サイトカイニン
【研究成果の概要】
本研究で可塑的な葉緑体分化の分子機構の解明に取り組んだ。地上部から切り離された根で、オーキシンとサイトカイニンにより緑化が誘導されるを見出した。そのメカニズムとして、地上部を喪失した根ではオーキシンによる抑制が減少し、さらに傷害部におけるサイトカイニンシグナルが活性化され、緑化が誘導されることを明らかにした。
この葉緑体分化は光合成関連遺伝子群の協調的な転写活性化を伴っており、転写因子のHY5とGLKが、相互作用しながら光合成関連遺伝子の発現を活性化させることを明らかにした。さらに、GLKを過剰発現した根では葉緑体の分化が強く誘導され、野生株と比べ高い光合成活性を有することを明らかにした。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
小林 康一 | 東京大学 | 大学院総合文化研究科 | 助教 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【配分額】5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)