両生類の低温環境に対する適応の内分泌的調節機構
【研究分野】形態・構造
【研究キーワード】
両生類 / 視床下部 / 下垂体 / 凍結耐性 / アルギニンヴァソトシン / プロラクチン / グルコース / 脳下垂体 / 視床下部ホルモン / 低温適応 / 環境適応
【研究成果の概要】
下垂体ホルモン分泌調節に関わる視床下部因子の入れ替わりが、変温動物から恒温動物への進化に関連していると想定し研究を行った。哺乳類と異なり、両生類ではCRF、AVT及びTRHがそれぞれTSH、ACTH及びPRLの分泌調節に携ること、両生類でも低温下でTRHの分泌が上昇することを考え合わせ、両生類の調節様式が低温適応に適したものであると結論した。一方、凍結耐性のあるニホンアマガエルは凍結刺激がグルコース合成を高め、その輸送体を組織特異的に発現させることを示した。また水中で越冬するウシガエル幼生の下垂体にのみ新規PRLが発現することを発見し、低温順応と新規PRLとの関連の解明が待たれる段階に達した。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
菊山 榮 | 早稲田大学 | 教育・総合科学学術院 | 名誉教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【配分額】4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)