両親媒性化合物による環境ストレス応答機構の研究
【研究分野】分子生物学
【研究キーワード】
高浸透圧 / グルコース飢餓 / アクチン / 蛋白質合成 / 局所麻酔剤 / 抗精神病薬 / 両親媒性 / 酵母 / 出芽酵母 / ストレス応答 / アクチン骨格 / 翻訳開始 / 界面活性剤
【研究成果の概要】
局所麻酔剤や抗精神病薬は高浸透圧やグルコース飢餓ストレスと同様、出芽酵母でアクチン極性化と翻訳開始の急速な遮断を引き起こす。種々の両親媒性化合物で遮断と構造の関係を調べた所、遮断の様式には親水部構造、その強度には疎水部の長さ、また安全性には親水部と疎水部の構造が共に関与する事を明らかにした。さらに臨床薬剤と類似した遮断作用を持つが、より安全性の高いTMA化合物も同定した。従って酵母システムは遮断薬剤の評価と設計に有用であると考えられる。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
菊池 淑子 | 東京大学 | 大学院・理学系研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2008
【配分額】4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)