「その場」でのビジュアルプロテオミクスによる成長円錐の機能解析
【研究キーワード】
ボルタ位相差クライオ電子線トモグラフィー / 初代培養神経細胞 / 成長円錐 / クライオFIB-SEM / サブトモグラム平均化 / リフトアウト法 / クライオ電子線トモグラフィー / ボルタ位相差電子線トモグラフィー / リボソーム / テンプレートマッチング / クライオFIB/SEM / ボルタ位相差クライオ透過電子顕微鏡 / その場でのビジュアルプロテオミクス
【研究成果の概要】
クライオ電子顕微鏡技術の発展により、細胞内のタンパク質複合体を直接検出し、その機能状態を示す空間分解能で構造の解析が可能である、「その場」でのビジュアルプロテオミクスが開発された。本研究課題では、マウス海馬由来初代培養神経細胞のトモグラムを、「その場」でのビジュアルプロテオミクスを行ったところ、神経突起内にポリソームと思われる構造が確認された。また、使用している装置のアップデートに伴い、本研究計画への応用を目的としてクライオリフトアウト法の導入を行い、高圧凍結したマウス精子をテスト試料としてリフトアウト法の立ち上げに成功した。
【研究の社会的意義】
本研究計画は本来の研究計画を変更して、クライオFIB-SEMを用いたラメラの作製およクライオリフトアウト法の確立に多くの時間を費やした。世界的に見て、クライオFIB-SEMは構造生物学における最先端技術の一つである。しかしながら、日本国内においては、クライオFIB-SEMの装置は導入されているものの、使用者できる研究者が少ないという問題がある。そのため、本研究計画において、クライオFIB-SEMの手法開発を行ったことで、国内におけるクライオFIB-SEM使用者の裾野を広げ、構造生物学分野の活性化に貢献できたと考えている。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【配分額】4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)