天然変性タンパク質の相互作用解析による新規分子認識モデルの創成
【研究分野】生体関連化学
【研究キーワード】
天然変性型蛋白質 / 熱力学 / 相互作用 / 核酸 / 天然変性蛋白質 / 物理化学解析 / 溶媒和
【研究成果の概要】
本研究では、IDPと核酸間の相互作用のメカニズムの解明を目指し、ヒト由来のY-box binding protein 1 (YB-1) をモデル蛋白質として取り上げた。本研究における熱量解析の結果より、YB-1はC-term1をDNA結合部位として機能させていることが示された。一方、YB-1のCSD領域はRNAと特異的な相互作用をする部位であることが分った。これらの結論は、YB-1を欠損体から評価できたこと、さらに分子環境変化に基づく物理化学的解析によって明らかになったことがポイントとして挙げられる。このように、本研究課題に掲げた分子環境と分子認識との深い関連性を示唆する研究成果が得られた。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【配分額】4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)