実験室耐熱進化系を用いた新規相互作用の出現・消失機構の解明
【研究分野】進化生物学
【研究キーワード】
実験室進化 / 高温適応進化 / 相互作用 / 大腸菌 / 進化
【研究成果の概要】
通常大腸菌では致死温度となる45℃適応進化過程の初期において、相互作用依存的増殖が生じ、適応経過とともに濃度依存性が解消する現象が確認された。本研究では、45℃適応進化初期に固定される変異が段階的に蓄積した大腸菌株を単離し、蓄積変異と相互作用の対応を解析した。その結果、ストレスによる代謝モードの変更→2次代謝産物の蓄積→細胞の2次代謝産物利用→相互作用の発生→細胞内の秩序回復→代謝モードの回復→相互作用の消失 というストレス環境への適応進化と相互作用の相関が示唆された。
【研究代表者】