社会関係・リスクの複合化と不法行為法の再構築
【研究分野】民事法学
【研究キーワード】
不法行為 / 共同不法行為 / 間接的侵害 / リスク / 医療事故 / 消費者被害 / 因果関係 / 市場占有率責任 / 差止請求 / 不法行為法 / 複合的関係
【研究成果の概要】
1990年代以後、新たな不法行為事件が増加している。本研究の目的は、不法行為法をこれら今日の問題に対応するものにすることである。そのために、原発事故、建設アスベスト訴訟、医事紛争、市場取引紛争、インターネット上の名誉毀損などの広範な事件を、「社会関係・リスクの複合化」という視点から具体的に検討した。そして、一般的な傾向として、保護法益と保護義務の拡大の動きを指摘し、それに伴い責任要件と効果で考慮すべき点を整理した。また、リスクの種類によって事故の発生の仕方が異なることを明らかにした。これらを踏まえて、法解釈論、立法論、制度論上の提言を具体的に行った。
【研究代表者】