合成開ロレーダー画像を用いた地震被害判読技術に関する研究
【研究分野】自然災害科学
【研究キーワード】
合成開口レーダー / リモートセンシング / 地震 / 被害把握 / 1993年北海道南西沖地震 / 1995年兵庫県南部地震 / ERS / SAR / JERS / 人工衛星 / 航空機 / 地震被害 / 兵庫県南部地震 / トルコ・コジャエリ地震 / 建物倒壊
【研究成果の概要】
合成開口レーダー(SAR)は雲などの天候や昼夜の別などに影響されないマイクロ波を使った能動的センサである.人工衛星や航空機に搭載したセンサからのSAR画像を用いて,地震被害を判読するための技術について研究を行〓SARによる地震被害把握の可能性について検討するために,1995年兵庫県南部地震の際の現地調査に基づく被〓地震前後のERS/SAR画像とを用いて,被害地域における後方散乱特性について検討した.強度の差分値と相関〓変数とした線形判別分析により大被害地域を抽出したところ,それが実際の被害調査結果と概ね対応することを確〓SARによる地震被害検出手法の構築のために,地震前と地震後のそれぞれの期間において,阪神・淡路地域を観〓JERSの複数のSAR画像の時系列解析を行った.その結果,建物被害地域での後方散乱強度の差分値と相関値の〓に起因することを明らかにし,これらの指標で建物被害に伴う地表変化をモニタリングする上では,マイクロ波の波長〓の影響はそれほどないことがわかった.そして,後方散乱強度の差分値と相関値に基づく被害検出手法を複数時期〓適用し,実際の被害データと比較することでその検出精度を明らかにした.
また,1993年北海道南西沖地震を対象に,SAR画像を用いて地震被害分布の抽出を試みた.2時期のSAR画像よ〓強度差分値,相関値,コヒーレンスを判別指標として,地震前々,地震前後,地震後々の組み合わせにおける各指〓検討し,3つの判別指標を用い被害地域の抽出する手法を提案した.この手法により抽出した高い危険度の地域は〓被害分布とよく一致しすることが確認された.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
青木 久 | 技術開発室 | 研究員 |
若松 加寿江 | 研究員 | (Kakenデータベース) |
松岡 昌志 | 東京大学 | 防災科学技術研究所・地震防災フロンティア研究センター | 副チームリーダー(研究職/">(Kakenデータベース) |
村尾 修 | 筑波大学 | 社会工学系 | 講師 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2000 - 2001
【配分額】17,600千円 (直接経費: 17,600千円)