海洋の炭素固定における微生物炭素ポンプ機能の検証
【研究分野】環境動態解析
【研究キーワード】
炭素循環 / 生元素動態 / 海洋微生物 / 海洋有機物
【研究成果の概要】
大気中の二酸化炭素の海洋へ固定メカニズムとして近年提唱された“微生物炭素ポンプ”という新しい概念を検証するために、太平洋における難分解性の溶存有機物(DOM) と細菌群集の分布調査と船上培養実験から明らかにした。その結果、亜熱帯表層には炭素に富んだ微生物利用性の低い相対的に難分解なDOMが蓄積していることが明らかとなった。また、リグニンを指標とした陸起源の難分解性DOMの分布は、北太平洋中層水(NPIW)にピークを示し、ユーラシア大陸起源の河川水中に含まれる陸起源DOMがNPIWによって輸送され北太平洋全体に広く分布しているメカニズムが示唆された。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
浜崎 恒二 | 東京大学 | 大気海洋研究所 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2016-03-31
【配分額】14,040千円 (直接経費: 10,800千円、間接経費: 3,240千円)