クラカウアーとアドルノの映像メディア論におけるオルタナティヴ・メディアへの志向
【研究分野】ヨーロッパ文学
【研究キーワード】
批判理論 / メディア / プロパガンダ / フランクフルト学派 / 知覚 / テクノロジー / アドルノ / クラカウアー / 表象文化論 / モンタージュ / 映画 / 近代 / 映像
【研究成果の概要】
本研究によって以下の3点が明らかとなった。1. クラカウアーとアドルノの双方のファシズム・プロパガンダ論に〈擬態〉と〈パフォーマティヴィティ〉という非明示的な特徴がある。2. アドルノの「モンタージュ」概念とクラカウアーの「リアリズム」の概念のうちに、複数の時間性の交錯という共通するモティーフが潜在している。3. ベンヤミン、クラカウアー、アドルノ、クルーゲにいたるフランクフルト学派のメディア論の系譜のなかに、〈知覚媒体〉としてテクノロジー・メディアを捉えるという視座が貫徹されている。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【配分額】2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)