人間同士の協働・協調による創造的活動支援のための人間中心設計の提案
【研究キーワード】
コラボレーション / 脳波計測 / 機械学習 / AI / IoT
【研究成果の概要】
本研究は,AIによる様々な職業の代替の予想がなされるなか,AIによる代替が困難な真に人間らしい活動として注目が高まっている職場/教育現場/家庭等でのクリエイティブなコラボレーションに焦点を当て,人間同士のコラボレーションの質を高める方法を明らかにすることを目的としています.超少子高齢社会に突入する日本では,社会のあらゆる場面での生産性の向上が重要な社会的課題であり,本研究はその課題解決のために,従来技術では支援困難な人間同士の協働・協調による創造的活動を,IoTセンサ,脳波計測や機械学習による人間行動の分析・可視化などの最新技術を駆使して支援することを目指しています.本研究は期間内に,(課題1)問題解決,アイデアの具体化,学習などのクリエイティブなミッション下に置かれた人々の実際のコラボレーションを,IoTセンサ,脳波計測や機械学習による人間行動の分析・可視化などの最新技術を応用して定量的に分析すること,(課題2)分析結果をもとに,人々のつながりと動機の強さに着目して,コラボレーションの成否メカニズムを数理的に解明すること,(課題3)コラボレーション参加者への状況の可視化・提示および介入方法も含めた,コラボレーション支援のための人間中心設計手法の提案と評価,の3つを行う予定です.2年目となる2021年度は,初年度からの継続研究および新規研究として以下を行いました.
(課題1)脳波を教師とした学習時の体動の画像検出結果からの集中度推定アルゴリズムの検討,脳波計を用いた音声雑音に強い集中度測定アルゴリズムの検討,脳波計を用いたVR没入感・ロボットに対する親和感の計測方法検討のための基礎データ収集
(課題2)人間行動計測データ・DNAビッグデータを例とした,データ分析におけるコラボレーションの分析と仮説立て
(課題3)VRを用いたデータ分析コラボレーション支援システムデザインの検討
【研究代表者】