体力・スポーツ科学に関するデータベースと文献情報検索システムの開発に関する研究
【研究分野】体育学
【研究キーワード】
データベース / 文献検索 / スポーツ科学 / スポーツ / フィットネス / レクリエーション / 文献検索システム / 情報センター / 全文データベース / 体力科学 / 文献情報検索システム
【研究成果の概要】
本研究の目的は、スポーツ科学の分野におけるデータベースと文献情報検索システムを開発することにあった。国内および海外にある文献データベースの内容と検索システムを調査することから始め、主要なデータベースにユーザー登録をし、直接情報をアクセスできる体制を整備した。昭和61年度には、光電子ファイルシステムとパソコンをオンラインさせたプレ実験システムを開発した。プレ実験システムは、書誌情報(著者、タイトル、出典、発行年)、文献抄録、キーワード、文献番号、そしてフルテキストを全て収録し、それらが効率的にガイダンス・メッセージにより検索および出力が可能なシステムである。同年10月には、鹿屋体育大学と文部省の主催により、「スポーツ科学情報に関する国際シンポジウム」を開催し、「鹿屋体育大学スポーツ科学文献情報システム(KISS)」と名づけたプレ実験システムのデモを行った。昭和62年度は、プレ実験システムのテストを重ねることによって、ソフトウェアの欠点を検討した。その結果、英文ワードラップ機能、禁則処理、検索の処理フローの改善を行い、容易で効率的な検索システムを確立した。昭和63年度には、カナダのSIRLSデータベースを参考にし、わが国独自のキーワードを加え、KISSシソーラスとしてまとめた。シソーラスは、海外のシステムとのネットワークも考慮し、日本語、英語の二ケ国語から成るものである。上記のプロセスを経て、わが国の「高齢者スポーツ」「企業フィットネス・レクリエーション」、そして「スポーツ指導者」に関する文献情報を収集し、抄録、キーワード作成作業を行い、データベースにファイルした。また海外の情報に関しては、CEのスポーツ・フォー・オール情報センターの情報カードを収集し、翻訳したものを報告書としてまとめた。今後の課題としては、学内および学外へのオンライン・システムを研究し、開発することである。
【研究代表者】