漢字情報のデータベース化に基づく常用漢字の学習段階配当に関する研究
【研究分野】国語学
【研究キーワード】
常用漢字 / 漢字情報 / データベース / 学習段階配当 / 習得度 / 熟知度 / 教科書 / 作文 / データベース化 / 漢字学習指導アンケート / 分類漢字表
【研究成果の概要】
1.データベースに登録する漢字情報の入力と校正を行った。(1)国語研で行った「雑誌九十種調査」「現代新聞調査」「中学校教科書・高等学校教科書調査」の各漢字の使用率・使用順位などについて、入力と校正を行った。(2)漢字の読み書き調査の結果に関して、国語研の調査だけでなく、文化庁、京都市中学校教育研究会国語部会、総合初等教育研究所の調査結果の入力・校正も行った。(3)小学校の6教科(算数、理科、社会、図工、音楽、家庭)の教科書について、「小学校教科書出現漢字・語彙表」を作成した。(4)児童・生徒を対象にして、個々の漢字について行った漢字の熟知度調査の結果を整理した。(5)児童の文集作文の語彙についてコンピューターに入力した情報の校正作業を行って、漢字別語彙表を作成する準備を行った。(6)阪本一郎「教育基本語彙」「新教育基本語彙」のコンピュータに入力した情報の校正作業を行って、漢字別語彙表を作成する準備を行った。(7)秋田県・東京都・奈良県の小学校・中学校全500校の教員を対象にして漢字の学習指導に関するアンケート調査を行い、その結果を集計した。(8)国語研「分類語彙表」の分類基準に従って、常用漢字1945字の一字一字に意味分類番号を付け、その情報をコンピューターに入力した。
2.次の報告を出版・印刷した。(1)国立国語研究所報告95「児童・生徒の常用漢字の習得」(2)国立国語研究所報告98「児童の作文使用語彙」(3)科研費報告「分類漢字表稿本」(4)科研費報告「漢字の学習指導に関するアンケート調査」
3.国立国語研究所の研究発表会(昭和61年12月6日、国立教育会館)において、中間報告と漢字教育に関するシンポジウムを行った。
4.どのような漢字情報をどのようにデータベース化するかということに関して、検討を行った。
【研究代表者】